例年になく遅くまで残った春の雪も、ずっと好天続きの連休に入ってから急速に溶け、大会当日の5月4日には、もう里の道ではホコリがモウモウ立つほど乾燥してしまった。
これじゃ、わずか一週間前に息を切らしながら中村団員と雪の上を何箇所も押したり、ズルズルにスリップするコースを、やっとのことで一周したなんて、まったく信じられないだろうな…!

 遠くは岐阜、釧路からも参加してくれた17名のライダーは9名の実行団員(!)とともに18のセクションが設けられた約70キロのコースに向け走り出す。源流の町、安代町にふさわしくあちこちに美しい沢が流れ、セクションはほとんど地形をそのまま活かした絶妙な設定となっている。

 コースも美しい安代の山々を登ったり降りたり、高低差の大きい設定のため、里では暑いほどの日なのに、プロカメラマンに参加賞の記念写真を撮ってもらうわんだい牧野も、あちこちの谷にまだ固い雪がどっさり残っている。遠くに見える岩手山や、安比スキー場の前森山もまだ真っ白で、牧草の緑とのコントラストが、いかにも春トラらしい絵になっている。
 昨年までの春トラは中級向け「ブドリ」クラスと割り切って設定すれば良かったが、今回からは初級向け「ネリ」クラスも併設となったので、秋トラ同様に、セクションはほとんどが別の作りになっている。ある場合には入り口が、あるいは出口が別になって、それぞれのラインを走るようになっているので、より満足度が高まるわけだ。
 もともとイーハトーブのセクションは、飛んだりハネたりしないでも、ラインを読んで、バランスをとって行けばクリーンできる設定となっていて、とくに「ネリ」では足を着いていけば必ず出口まで行けるようになっている。
 それでも5点を取ってしまう人の乗り方を見ていると、不必要にクラッチを使っているため、マシンの前進が止まって5点になってしまう場合が多い。朝の挨拶でもアドバイスしたように、クラッチは完全に切らないで、足を着くときはできる限り前方に着く。これだけで、足つきは最小限になり、5点を取る可能性はグンと低くなる。
…ということはわかっちゃいるけど、そのとおりに行かないのがトライアル。そんな中で紅一点の参加者、とれっくか〜ちゃんこと高橋ルミさんは、このところメキメキ上達して、もともとエンデューロで鍛えた度胸(?)と走破力の高さにくわえ、落ち着きが出てきたように見える。マシンを投げ出すことがなくなっただけでも素晴らしい進化ぶりだ。これならとれっくば〜ちゃん(!)になるまで安全にトライアルを続けて行けることだろう…。
 プロ野球は見るのは楽しいが、やっている身になればあれほどシビアなものはないはず。トライアルも同じことで世界選手権は見るためのもの。サンデーライダーにもっとも必要なことは、爺さん、婆さんになってもまだ乗れる…というくらい、基本的なテクニックをマスターしておくことと、その基本テクだけで十分に楽しめるセクションがあることにつきる。春トラと秋トラ、それに夏の大会も含めてイーハトーブトライアルが目指しているのは、まさにこの点なのだ。
 それを証明して見せたのが、最後まで「ブドリ」の優勝争いをしてくれた、昨年の覇者、釧路から参加の山下勇さんと、青森県三沢市の仕事にかこつけて奥さんとともに東京からやってきた河野佳美さんの二人。
 彼らのライディングは非常に正確で、難易度のかなり高いセクションも見事にクリーンして見せる。やることは決してハデではないのに、いつも安定していて、めったに足が出ない。二人とも50代なのに、それより若い世代を寄せ付けない、堂々たる貫禄があってカッコイイ!
 後半、河野さんの集中力が途切れて5点が多くなり、結局、山下さんが昨年の春トラに続いて2連覇を成し遂げ、さらにゴール後、お楽しみアミダクジでリアタイヤも当てて、文字通り満面の笑み。
 大会は、少人数のせいもあって、予想以上に早く進行し、予定より約1時間早くゴールの田山ドライブインに着き、おまちかねの天然岩魚からあげと、地元きのこひっつみ(すいとん)汁の昼食に、全員大満足。食べ物にうるさい河野さんも、岩魚を頭からかじるごとに「うまい!」を連発。ほとんどが岩手県外からの参加者なので、あらためて岩手の美しさとおいしさにうなる春トラであった。

それでは、参加者のみなさん、お疲れさまでした。夏の「出光イーハトーブトライアル」はもちろん、秋トラも、いまからお楽しみに!
                          5月4日 イーハトーブトライアル事務室 万澤安央
     
ネ   リ
順位 氏名 車種 減点 クリーン 1 2 3 4 5
1 田代  健 techno 22 11 1 1 2 2 1
2 川島  実 TL125 23 10 4 0 0 1 3
3 高橋 ルミ COTA 28 8 4 1 0 3 2
4 早坂 隆志 COTA 28 7 4 2 2 1 2
5 廣田 巧士 REV-3 28 5 6 3 2 0 2
6 今野 裕史 REV-3 35 7 3 1 2 1 4
7 木村 雅充 scorpa 37 4 5 3 1 2 3
8 打矢 道人 REV-3 42 4 1 5 4 1 3
9 浅野 正一 FANTIC 53 3 3 3 0 1 8
10 早坂  淳 COTA 58 2 3 1 1 5 6
11 矢野 達也 TL250R 68 2 1 1 1 3 10
 
ブ ド リ
順位 氏名 車種 減点 クリーン 1 2 3 4 5
1 山下  勇 REV-3 18 8 5 4 0 0 1
2 河野 佳美 REV-3 31 10 1 2 1 0 5
3 大峯 正嗣 COTA315R 38 6 5 2 0 1 5
4 畠山 貞雄 COTA315R 52 3 1 3 5 2 4
5 久保沢雄也 COTA 54 3 2 1 4 2 6
6 加藤 稔夫 REV-3 67 1 1 2 2 4 8
 
●●●●●● 春トラ参加者の感想 ●●●●●●
[344] 春トラ、お疲れ様でした投稿者:万澤より 投稿日:2003/05/04(Sun) 18:27
まだうちに帰りついていない、岐阜、釧路、東京などからの参加者もいますが、反対に帰宅直後に「楽しかったー!」と電話をくれた人もいます。ともかく最高の天気に恵まれ、本当に楽しいトライアルでしたね。相変わらず田山ドライブインのから揚げや、キノコひっつみ(すいとん)も本当においしくて大好評でした。牧場の柵をトライアルのために開閉可能にしてくれた”ベコまぶり”(牛の番人)や、いつものように畑の中を突っ切らしてくれる農家の人など、地元の協力者のおかげもあって、素晴らしい雰囲気でトライアルが楽しめるのも春トラの魅力です。参加者のみなさん、どうぞ、今回のセクションの感想や、昼食の味、春トラの印象などを書き込みしてください。また、夏の大会や、秋トラでお会いしましょう!!


[345] カタクリの咲くセクション投稿者:kimura 投稿日:2003/05/05(Mon) 10:16
万澤さん、実行団の皆さん、そして参加者の皆さん、お疲れさまでした。ゼッケン9のkimuraです。
今回も、5点を取らないように走ったんですが、確か8セクションだったと思います。セクションがカタクリの群生場所だったんですね。あれだけ綺麗に咲いているカタクリを踏むのは心が痛みまして、マーカーの外を走って5点を頂きました(5点の言い訳です)。私が子供の頃、カタクリなんて実家の裏山にも有る珍しくもない花だったんですが、今では貴重な山野草となっています。このセクション以外にも、移動コースの脇にたくさん咲いていました。まったく安代ってなんて素晴らしい所なんでしょう。今回、3つの5点を頂きましたが、次も5点無しを目指してがんばるぞ〜。


[349] 幸せな1日§^。^§投稿者:とれっくか〜ちゃん 投稿日:2003/05/05(Mon) 19:17
『トライアルが出来るって』うご〜〜く幸せな事だと感じました。(^^)v万澤さんをはじめ実行団の皆様楽しい1日をありがとうございました。『春』『秋』でなければ、接する事が出来ない本来のイーハトーブに感謝します。§^。^§
何から・・言ったらいいのか???まずは、セクションについて『か〜ちゃんができるくらい…を「ネリ」の基準にしてありますので』なのに5点を頂いて来ちゃいました(^o^)でもね、自力で出られないって事はなかったし、投げ出す事もなかったので万澤さんのセクション作りにウソは無かったですね!!(^^)vますます、トライアルが好きになりそうです(^^ゞ
実行団の皆さんや、参加者の皆様にもたいへんお世話になりました。皆さんから会話してくれて・・・超〜感激でした。(^○^)勝手にイッパイ友達ができたつもりでいます。(^.^)また、イーハトーブ開催にあたって、実行団の皆様のご苦労を肌で感じる事ができるのも、いい機会なのだと・・『春』『秋』に参加してる方々は、キット地元の皆様に感謝する心を忘れることなく『走らせて頂いている!!』気持ちでいると思います。それから、昼食付きも!!『春』『秋』ならのごちそうですね!!岩魚のからあげ!!こごみの和え物?(初めて食べました(^^ゞ)キノコひっつみすべて、美味しい!!最高のもてなしに感謝します。m(__)m『じじいになっても』に対抗し『ばぁ〜ちゃんになっても』美味しいもの食べたいから(^^ゞ基礎のトライアルをして行きたい!!と思ってます。家村団長さんの後ろを移動で走らせて頂き・・泥のシャワーや・・パフォーマンスみせていただきました。大サービスでしたね!!後から・・大笑いしながら・・走らせていただきました。
帰り道では万澤さんの後ろを・・途中で『ヘビ』さんがいてビックリでした。(・_・)最後にことばであらわす事が出来ないくらい沢山良い1日でした。また、行きますのでヨロシクおねがいします。


[352] 初めて見たカタクリの花投稿者:ヤマシタ 投稿日:2003/05/06(Tue) 22:46
無事釧路へ着きましたよ。万澤さん、実行団の皆様、今年の春も本当に楽しい1日を過ごすことができましたありがとうございます。去年も感じたのですが、危なくは無いが、やさしくは無いセクション、そして、長めのセクション、本当にうまいつくりだと思います、何ヶ所かは万澤さんの思惑道理のわなにはまってしまいましたが、いいですね、私のもっとも好きなセクションでしたよ。
それと、去年は咲いていなかったのかそれとも見る余裕が無かったのかわかりませんが、カタクリの花を初めて見ました、釧路では見ることの無いものですから、何本かは踏んでしまったようです、ごめんなさい。それとドライブインでの食事、本当においしいですね、山菜は私も好きなので良く採りに行きますが、こごみのゴマダレかな?あれはうまい、今年の初物でした。食事もクリーンできました(昨年は最後のきのこラーメンを食べきれなかった)タイヤまで当たってもう最高です(やそしさん、運んでくれてありがとう)また、来年も行こうと、もう思っている今日です。


[355] 春トラだけど暑かった投稿者:加ト(No.32) 投稿日:2003/05/07(Wed) 20:51
遅くなりました、実行団そして選手の皆さんお疲れ様です。やっぱ楽しいです、イーハトーブは、去年一度も行けなかったからよけいにそう感じてます。成績は・・・、万澤さんの言うところの ”基本が出来てないといかん!”ごもっともです。ワンポイントアドバイスを忘れずに練習します。
個人的に牧場からの眺めが大好きなのですが、走らせてもらえるだけでもありがたいのに新しいゲートを作ってもらえるなんて感謝感謝です。田山ドライブインのお昼ご飯も相変わらず最高ですね。春がひっみてことは、秋はきのこラーメン・・・?と、そのまえに夏の大会ですね。


[356] ”とれっく組”です投稿者:アサノッチ 投稿日:2003/05/08(Thu) 12:34
『秋』に続いて『春』も参加させて頂きました。とても楽しいイベントですね!岩魚も美味しかったし(^0^)
もっと楽しめるように練習頑張らなくては・・・『夏』も宜しくお願い致します。


[358] 初めての春トラ投稿者:じゅんちゃん 投稿日:2003/05/08(Thu) 21:18
今回初めて参加させていただいたno.2のはやさかです。先日はとても楽しい一日を、岩手で過ごすことができました。
何はともあれあまりに5点が多いので、次回は少なくても4点でセクションを通過できるよう、練習に励みます。
岩魚が脳裏から離れませんが、また違った景色を見に岩手・安代に行きたいと思います。


[357] トライアル以外の楽しさ投稿者:ヤマシタ 投稿日:2003/05/08(Thu) 19:06
今回は、トライアル以外にも楽しい事がありました。それは、大会に来ていた人達と色々なお話ができた事ですね、特に、とれっくか〜ちゃんあなたで〜す。とても楽しい方で初めてお会いしたとは思えませんでした、そうですよね牧場の撮影の時のあの音は失礼だとは思いましたが思わず笑ってしまいました、それと、食事の時の、万澤さんがコケた沢の話・・私は笑っているばかりでした、あらためて、トライアルの楽しと色々な人に会う楽しさを実感しました。最高ですそしてありがとう。