IDEMITSU IHATOVE TRIAL

イーハトーブ新聞

イーハトーブ新聞 2003 vol. 2
出光イーハトーブトライアル大会通信

「オッペル」「クラシック」大変更!戻る

 「オッペル」の基本的な内容は「クラシック」の土曜日午前部分に、袖山の「クラシック」ランチコントロールで折り返し、いくつかのセクションをプラスして七時雨山荘をゴールとする予定…と、イーハトーブ新聞第1号に書いたが、最終的にはそれと少し違った形になっている。「オッペル」誕生にあたり、「クラシック」のコース見直しをすすめた結果、七時雨山荘をスタートして最初の給油ポイントまでのコースを大変更した。これまで国道4号線の西側を南下したのを、七時雨山荘からいきなり奥中山経由で国道4号線を横断し、東側を南下する新コースは、団員の間からも「新コースは面白い!」と声があがるほどなので、「クラシック」「オッペル」の参加ライダーのみなさんはお楽しみに!

「オッペル」も予備タンク必要?戻る

 そんなわけで「クラシック」「オッペル」のコースは、昼食前まではほぼ同一コースとなるが、「クラシック」が従来どおり葛巻町袖山レストハウスで昼食なのに対し、「オッペル」は出光葛巻SSとなりの「コンドウフーズ」が昼食場所となる。両コースの分岐点は、「べこ岩」セクションのある、スコットランドそっくりの上外川(かみそでがわ)牧野を一気に駆け下り、国道340号線に出て左折したあと。「クラシック」がJA給油所に立ち寄る手前700メートル左側、ささき商店手前の細い舗装路へ左折する。そこから約25Kmの林道を通って葛巻町内に入るコースとなり、給油は出光葛巻SSとなるので、この65km区間を無給油で走れる自信のない人(バイク)は、500cc~1リッターの予備タンク装備をおすすめする。ちなみに実行団員は、その抜群の信頼性と最適な大きさから、米国製1リットルタンク付属の「トレックフィールド」(電子メールtrekfld44003@mni.ne.jp 電話022-252-5277)製タンクバッグを装着する者がだんぜん多い。ありあわせのポリ容器などは危険なのでくれぐれも使わないように!火災・爆発事故が起きてからでは遅すぎるからね。

「ネリ」「ブドリ」も変更あり戻る

 昨年、国道走行のさけて山の中にコースを設定した「ネリ」「ブドリ」だが、今年もその方向でコース見直しを行ったため、大きく変更されている。
 とくに、最初の給油ポイント、出光安代SSのあと上平(わんだい)に上り、さらに田山で給油のあと、根石~大沢林道が昨年と反対の時計周りとなり、セクション設定もスムーズになった。根石牧場の管理人、関さんからは「道路上側の斜面を使ってもよい」とのお話もあったので、ネリ・ブドリでは久しぶりのヒルクライムとなるかも。そのほかにもまだ検討中の箇所があり、この原稿を書いている時点では正確にお伝えできないのが残念だが、ともかく面白くなるからお楽しみに。

「オッペル」のランチは特設会場で戻る

 「クラシック」と同じではコースが長すぎるうえ、昼食場所が混雑するので、「オッペル」は袖山、さんだいなべには行かないことに決定。参加人数と、雨ふりの場合の対応を考えると既存の食堂などはお願いするのが難しいので悩んでいたら、ひょんな話からいつもお世話になっている出光葛巻SSとなりの「コンドウフーズ」で昼食を準備してもらえることになった。晴れれば隣接の広い空き地にテントとイス・テーブルの特設会場で、雨がひどい場合はなんと100メートル奥にある「コンドウフーズ」社長宅の新築巨大ガレージが昼食会場となる…! メニューは、実行団御用達の特製メニュー「鳥ピリから揚げ弁当」の予定。社長みずからが心をこめて作る串刺しカラ揚げの味は、じつは実行団員の間で大好評だったのを、そのままお願いすることにしたもの。飲み物つきで800円の食券を、当日スタート前に販売するので、よろしく!

「ヒームカ」のランチも…戻る

 いつも安家元村(あっかもとむら)の産直広場でおいしいお昼ご飯を地元の方々に作っていただいているが、今年も昨年同様のメニュー(鳥カレーとカラ揚げ、山菜など)を予定している。こちらもスタート前に飲み物付800円の食券を販売するのでよろしく!

今回もバスツアー募集中!戻る

 昨年、試験的に葛巻のタクシー会社のジャンボタクシーによる「イーハトーブ観戦ツアー」を催行したところ、参加したみなさんからは「楽しかった」と好評を頂いたので、今回も同じようにジャンボタクシーを使用する方向で企画を練っている。前回は一台だったが、今年は申し込み人数に応じて増車することも検討中だ。できるだけ家族の応援が出来るように、運行スケジュールも弾力的にするつもり。お申し込みはメールかファクスで事務局まで。

保安部品のこと戻る

 昨年、ある参加者の方から大会直前にメールをいただき、そのショッキングな内容はトライアルバイク輸入元も巻き込んで議論を巻き起こした。カンタンに言えばナンバープレートの装着とテールランプ、後方反射鏡、そして場合によってはウィンカーも道路運送車両法にかなっていないとの指摘だった。事実、メールの主は白バイに反則キップを切られているので、主催者としても対応に苦慮しているところだ。現実問題として、リアフェンダー先端に少しでも重いものをつけると、段差乗り越えなどで激しく上下に振られ、タイヤに巻き込まれるため、テールランプまわりの処理は困難なのが実情。しかし法律がある以上、どこかで改善をはかるべきなので、実際に具合の良い製品が発売になり、だれでも取り付けるだけでOKの状況になったときに、イーハトーブトライアルでも車検を強化するつもりだが、それまでは現状維持の構えでいくつもりだ。

ネジを締めてきて!戻る

 言うまでも無いことだが、バイクの部品はほとんどがネジで取り付けられている。このネジ、新品のときに締め付けてあるから大丈夫…というわけにはいかない部分がある。衝撃や振動の激しいところ、プラスチックのように変形が進むところなどは、新車からまもなく緩み始める。いわゆる増し締めが必要なのはこのためだ。万澤のガスガスも、先日山中のコース走行中、足元に妙な感覚があるのでアレッと思って見ると、なんとキックアームを止めているボルトが紛失して、アームがもう少しで落ちるところ!あの山道で落ちて転がったらもう発見できなかっただろうと思うと、幸運に感謝。そんなわけで、いつも運試しをするよりは、ちゃんとネジをしめて来よう!とくに、外車は六角レンチではなく星型レンチを使用するネジがあったりするので、必ず出発前に点検を!工具の携行も万全に準備してきてね。あ、ついでに人間のネジも締めてくるように…!

実行団員見習い歓迎戻る

 今回は、いつも参加しているライダー数名が実行団員見習いで来てくれるので心強い。何回も参加している人だと、道路も地名もある程度頭に入っているため、すぐに役立つし、完走できるだけの腕前もあるので頼りになる。実行団員として開催に関わるには何よりも“無事に戻る”信頼性の高さこそが最重要となるので、やはりある程度経験が必要となる。言い換えれば一人前になるには時間がかかるので、今後も参加経験のあるライダーが実行団員見習いを志願してくれるのは大歓迎だ。団長に働きが認められて正式に実行団員になると、経費の一部を実行団が負担したり、タイヤなどの消耗品支給などの特典がある。問い合わせは大会事務局の斉藤までいつでもどうぞ。

うまいもの情報戻る

 万澤は、日ごろの仕事として七時雨や安比のガイドもしているが、話がはずむとかならず「地元にうまいものありますか?」という質問が来る。そんなとき、自信をもってお勧めできるものは、まず安代ICから安比方面に向かう国道282号線を約500メートル先の踏切を越えて50m先右側の「もとみや」という麹みそ屋の味噌と各種の味噌漬けがうまい!麹なんばんもピリッと辛くてうまいよ。
 「もとみや」の向かいにある「羽沢せんべい」のうすあげかりんとは、薄くて壊れやすいけど、素朴な味わいで、お菓子好きにはおすすめ。
 なんと言ってもはずせないのが、約5キロ先右手のとうふ屋「ふうせつ花」の生湯葉とざる豆腐だ。竹のカップに注いでくれる豆乳を店頭で飲めば、ここの豆腐類がすべてうまいのは、おいしい水と、この濃~い味わいの豆乳がもとになっているからだとわかる。ヨソの有名な湯葉や豆腐がうまいと思いこんでいた人、ここで目からウロコが落ちちゃうよ!それから万澤が県内各地に広めている惣菜まんじゅう「ふうせつ花地饅」も南部小麦100%の皮がうまいし、上品な具(おから、かぼちゃ、切干大根)とのマッチングが絶妙だ!これは冷凍で売ってるから、豆腐類とともに宅配便で送ってもらうのが良い方法。ネット注文もできるから、「ふうせつ花」で検索してみて。
 いつも大会プログラムに広告協賛いただいている岩手町のお菓子、「東雲」(しののめ)は七時雨会場で出張販売しているが、万澤が強く推す岩手銘菓!もち米とクルミとゴマだけの上品な味わいは茶席にも使える逸品だ。

森の木道づくりに協力しよう!戻る

 山形村と葛巻町が共同で進めているエコパーク平庭高原事業の中で、森の木道(フォレストボード)整備というのがこの夏始まった。アメリカ生まれのこのシカケは、できるだけ自然に手を加えないで、歩きやすい(車イスでも)木の道を作って、森林浴や自然観察ができる環境を整えようというもの。板を支える木製レールの上に、板をつぎつぎに釘で打ち付けて木道を延長していくことによって完成にいたるわけだが、その板(1枚500円)を買って打ち付けてくれる人が多いほど早く完成する。そこでイーハトーブトライアルでいつもお世話になっている両町村に恩返しの意味もこめて、できる限り協力しようではないか! 木道の板は200x20x4センチという寸法で、購入者はその板に自分の名前や落書きなど、何でも自由に書き込めるから、あとで訪れてそれを見る楽しみもある。
 とは言っても実際問題、大会の最中に板を打ち付けるのは時間的に無理! そこで「クラシック」2日目、山形村の平庭スキー場食堂付近で、役場の方々が1枚500円で板を販売するので、それを買ってゼッケン番号や名前、「岩手の自然にありがとう!」など、メッセージを書いて置けば、後日、山形村役場の方々が打ち付けて下さることになった。ホントは自分で汗を流して板を打ち付けるからこそボランティアの価値がある…ということなんだけど、大会中という事情で特別扱いにしてもらったのだ。ちなみに全長8kmの木道が完成するには約4万枚の板と、数年の時間が必要だとか。今だったら平庭高原駐車場近くの、比較的見やすい位置に名前が残せるぞ!とういわけで、できるだけ協力してね!

修学旅行でコース草刈体験戻る

 6月13日、札幌市立上野幌中学校の生徒たちが「ネリ」「ブドリ」のコース草刈りをしてくれた。これは安比高原自然学校が展開している、色んな地元生活体験のひとつとして選んでもらったもの。世界一のイベント裏方体験メニューの内容は、安比高原牧場周辺の草刈り、枝払い。慣れないカマや刈り払い機も、使い方のコツがわかれば面白い…というところまでレベルアップしたころには、約400メートルの山道はすっかりきれいになっていた。後日、「この体験を選んで本当に良かったと思いますと、全員から感想の手紙もきた。金谷君、橋本君、石岡君、高橋君、野本君、ありがとう!こちらも楽しかったよ。こんどはライダーとして参加してくれる日を待っているからね。